2009年10月25日日曜日

ストールウォーニングホーン


マウスのことではありません。その隣の小さいやつです。こんな小さな部品が飛行機についていて、大役を果たしています。彼の名は「ストールウォーニングホーン」。日本語では「失速警報」とでも言いましょうか。
飛行速度が遅くなったり、迎角(Angle of attack)が大きくなりすぎで失速しそうになると「ビー」という音で教えてくれます。

これはセスナ152のものですが、原理は至って簡単。まるで子供のおもちゃの「笛」です。飛行中、翼前縁についている穴に風が入ってくるのが普通ですが、迎角上がり過ぎると逆に吸い出されます。そうするとこの笛を「吸った」ことになり、音がする。簡単でしょう?電気も何も要りません。

パイパーのアローなんかは電気式になっていて、前縁についているタブが、迎角が上がった時の風で持ち上げられてスイッチ「オン」。電気のブザーが「ぶ~」という筋書きです。

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