2009年12月7日月曜日

真空ポンプ


飛行機の計器の中にはジャイロで作動しているものがあります。姿勢計と進路計、旋回計です。このうち旋回計を除く二つのジャイロを駆動しているのがこの真空ポンプです。これはエンジン駆動式になっており、通常エンジンの背中についています。エンジン始動とともにギヤで連動し、空気を吸い込みその流れでジャイロを回します。コックピットの空気をフィルターを通して吸い込み、計器を回して、最終的には写真上部の角みたいなものから吐き出しています。

右の写真下に突き出ているギヤを介してエンジンからの動力を受けます。しかしもしポンプ内部で焼きつきを起こしたらどうなるでしょう?下手するとそれがエンジン停止を引き起こすことになります。

ところが心配ご無用!この回転の軸はプラスチックで出来ています。ポンプが焼きついて停止してもエンジンがポンプを回しつづけようとすると、この部分が折れ、空回りをすることによってエンジンの停止を防ぐように出来ています。
安全に対してはとても細かい心配りがされています。

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