2009年9月13日日曜日

キャブヒート


運送屋さん時代の先輩に「昔のトラックはよくキャブアイスが起こったもんだ」という話をたびたび聞かされていましたが、飛行機の場合「昔の」話ではなく現在進行形。

キャブレターの中で、燃料が気化しているので、気化熱を奪われ、キャブ内部の温度は急激に低下。外気温が20℃を超えている場合でも、キャブ内は氷点下、湿度が高ければ着氷だ。
そうすると、キャブの内径が小さくなり、取り込める空気の量が減り、急激な出力低下となり、高度の維持も出来なくなったり、最悪はエンジン停止の危機!

そこで登場「キャブレターヒート」。これでキャブを暖め、氷を溶かそうって魂胆。レバーを引っ張ると、エアボックス内のバルブが開き、今まで外部から取り入れていた空気の変わりに、排気管周りで暖められた空気が別の口から入っていく。この暖かい空気が氷を溶かしてくれ、めでたしめでたし(下の写真)。 気をつけたいのは、暖かい空気は密度が少ないこと。そのため、キャブヒートをオンにすると、最初回転数が更に下がる。これは仕方のないことなので慌てず我慢してください。やがて、徐々に回転数が復活するはずです。

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